青森高等学校同窓会

お知らせ

令和3年度同窓会講演会が開催されました。

 10月7日(木)午後、本校27回生で八戸市民病院院長の今明秀氏をお招きし、『劇的救命』と題して2年ぶりの同窓会講演会を開催いたしました。
本来であれば、昨年度の本校創立120周年の記念講演でご講話の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によって1年延期となり、念願の開催となりました。

皆様もご存じの通り、ドクターヘリやドクターカーの導入をはじめ、救命救急のパイオニアとして全国区の知名度を誇る今先生ですが、講演会当日は緊急出動時に着用するいつも通りのジャンバー姿で、ご自身の苦労話、命の重み、生き方など、時折ユーモアも交えながら後輩生徒達に熱く語られていました。講演会終了後には予想通り多くの生徒から質問が寄せられましたが、質問に漏れた生徒に対しても、後日Zoomを用いながらフェイストゥフェイスで応対していただきました。講演内容だけでなく、先生のアフターサービスにも脱帽しました。

生徒の感想文とZoomによる質問:(一部加筆修正)

  • 私がこの講演で特に圧倒されたのが、ドクターカーの導入や厚労省との交渉など、医療体制を整えるために問題点を一つ一つ解決しようと行動を起こされる今先生の姿勢です。目の前の患者さんを救いたいという思いのもと、様々な障害を突破されていく姿がとてもかっこいいと思いました。(3年女子)
  • 先生のお話の中で印象に残ったことは、「折れない心=しなやかな心」、「折れない心は修羅場の経験から作られる」というお話です。私はもちろん修羅場なんて経験したことは無く、また失敗するのも怖いので積極的な発言や行動が苦手です。しかし、いつまでも失敗を恐れていたら、折れない心も自分の夢を実現する勇気も持てないことがわかりました。(3年女子)
  • 今回の講演で私が一番印象強く思ったことは、「地元でも大きな革命を起こせる、世界と戦うことができる。」ということです。私は医学部医学科志望ですが、仮に医師として働くなら県外だろうと今まで考えていました。しかし今先生のお話を聞き、知識技能は地元で身に着けることも十分可能であり、地域の人々に尽くすことの方がよっぽど大切なことだと気付かされました。(2年男子)
  • 「僕はクリエーターを志望しています。映像を作る仕事です。どうすれば今先生のような豊かな想像ができるのでしょうか?」(3年男子)、「歴史上の偉人達が残したグッとくるセリフがたくさんあります。ドラマ、映画、本で自分の感性にビビッと来た名言はメモするようにしています。自分なりにその名言に映像を被せ、その瞬間イメージするんです。」(今先生)

  講師略歴:

  • 1983年 自治医科大学卒業
  • 1985年 倉石村国保診療所所長
  • 1991年 下北医療センター国保大間病院外科副院長
  • 2004年 八戸市立市民病院救命救急センター所長
  • 2017年 八戸市立市民病院院長